「私たちは物を売る会社ではない。技を売る会社である」。私はしばしばこのように社員に語りかけます。〈不二木〉は、まさに人が財産の会社です。
〈不二木〉は一人ひとりの社員が会社を支えています。仕事に対して前向きな意識をもち、顧客の求めることに誠実にこたえていく姿勢ではどこにも負けない。十数人という体制で、年間600に及ぶ現場を円滑に動かしているのも、社員それぞれの自覚のたまものです。
こうした社員に感謝しつつ、彼らが誇りを感じられる〈不二木〉でなければと、私は思いを新たにするのです。そのための大前提は、法令を遵守し、社会的責任を果たす会社であること。お取り引きでは適正な支払いを行い、しっかりと納税する。こうした積み重ねによってこそ、社会からの信用をいただけます。
ときどき、社員が家庭で「お父さんは何をしているの?」と聞かれる風景を夢想します。そんな時、「お父さんはこういう仕事をしているんだよ」と胸を張って答えられる会社でいたい。そして、子どもたちが将来「お父さんの会社に入りたい」と考えてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
子供たちの夢に応えられる会社。それが〈不二木〉の願いです。