愛知県に植林された杉やヒノキを、愛知県の公共施設につかいたい。
ということで。
その実例を見学する機会を得ました。
まずは、東郷町のデイサービス施設「おさんぽ」
あいにく台風8号の影響でどんよりした天気。
それでも30人ほどの見学者が集った。
カフェなんかも併設されていて、「老人ホーム」のイメージは無い。
地域に開かれた施設を目標にしている。
デイセンターの中の仕上げも木材がしっかりつかってある。
構造材は杉の集成材だったりヒノキの柱だったりします。愛知県産のね。
ずいぶんお若い方が社長さんみたいです。
「木材にこだわってます。」とのこと。
ええ、スロープまで木製・・・。
床材は杉のようですが、しっかりとウレタン塗装がかかってます。ぴかぴか。
施設の性格上、維持管理の観点からもそれしかないでしょうね。
梁が集成材なのがわかるでしょうか。
天井高も3mくらいありそう。
「開放的な雰囲気をだしたかった。」
デイセンターの2階は「保育所」
すごい組み合わせだな。
デイセンターとカフェと保育所。確かに地域に開放的。
世代や性別を超えた交流ができる場づくりなんだね。
保育所の中央になりやら「個室」が。
ママさんたちがおむつを替えたり、授乳したりするスペースなんだそうです。
すごい発想だな。
壁は「黒板塗装」。これこんど使おう。
この下足入れの天板も黒板塗装なんです。
こういうちょっと思いつかないアイデアはこちらの若い延長先生たちから建設途中からでたのだとか。
すごいね。
キッチンもなんか雰囲気いいねえ。
ちょうどお昼時だったから準備の真最中。
地窓付の畳コーナーなんかもあっちゃりして。いいかも。
「家庭の雰囲気を」とのことでほんとに普通の家みたいだな。
無愛想なメッシュフェンスにも一工夫がみられる。
ちょっとしたことでちがってくるんだよね。
階段のレンガの使い方。参考になるなあ。
壁のアクセントにもレンガタイル。
とりあえず午前中の予定は終了。
153広場で昼食をとってから岡崎へ移動。
場所は「愛知県がんセンター」。
ここに最近完成したばかりの「地域緩和センター」がある。
300㎡たらずということで小規模、低予算ながらよくできた施設と思います。
デッキはヒノキらしいです。
室内の床レベルにあわせているところが丁寧でいいかも。
床はスギ無垢フローリング自然塗料仕上げ。浸み込ませるタイプのやつなのに・・・。
なんと土足でOK。心配だ。さわるとほとんど素地。
集成材の梁は高さ400mm。
柱スパンは最大で5mとのことですが、基本は在来の木造です。
その柱。
うん?背割れになんか入ってる。
なんと「縄」が入っている。
これなら指をはさんじゃう心配ないね。
以前、コーキング材を充填してあったのをみたけど、ちょっとねえ・・・って感じでしたが。これならいい。
ちょっとしたことだけど工夫だよね。
トップライトから光が降り注ぐ吹き抜け。
普通のアウトセット引き戸かなと思いきや。
鴨居カバーが開く!これはまいった。
すごい。これこんどやろう。
そうか、壁つくらずにサッシ納めるにはこういう風にやればいいのか・・・。
いやあ、勉強になった。早速つかう。
いろいろと感じるところはありました。
やっぱり木の質感って安心しますよ。まったく。リラックス。
しかも愛知県産材ということでこれからの持続可能な社会に向けても避けては通れないかもね。
地産地消ってやつ。
参考にしたいアイデアもいくつかあったし。
できることからはじめよう。